ごあいさつ

グループホーム此の花に興味を持って下さったこと、当サイトをご覧いただき、ありがとうございます。
当事業所は2003年に開設した、グループホームどんぐりの家の後身として2018年4月に開設しました。
前身のグループホームどんぐりの家は1ユニット9名定員のグループホームとして運営を続けておりましたが、介護保険制度改正を受け、小規模事業所が閉鎖を余儀なくされる中で、どんぐりの家も例外ではなく、当時のまま運営を継続する事が困難となりました。
私達は閉鎖ではなく、拡大移転する道を選び、その結果としてグループホーム此の花を開設するに至りました。

グループホーム此の花を開設する上で最も注力した事の1つ目として、「入居者全員が身体介護重度になっても生活を継続できる事」を掲げました。
一般的にこれまでのグループホームは認知症疾患があっても要介護度が低く、歩行や日常生活レベルが安定している方が利用するための施設として設計されているところが多いと感じていましたし、前身のどんぐりの家も車椅子等対応の設備ではありませんでした。
利用開始当初は身体介護が軽度であったとしても、グループホームは終焉の住み家としての役割も持っていることから、加齢や病気などを原因として身体機能が低下し、車椅子が必要になる可能性は全員が持っていることから、これまで通りの設備のままでは終焉の住み家としての役割を担う事ができないと考え、テーブルや椅子、居室のベッドや机、共用設備のトイレ、入浴機器、洗面台など一つひとつの設備や家具を車椅子の方でも支障がないか、使いやすいかを考えて設計、選定しました。

もう一つ「職員が楽に介護できる事」にも注力しました。介護事業所にとって「入居者の方が過ごしやすい」ことと同じかそれ以上に「職員が楽に介護できる事」が非常に重要だと考えています。職員が楽に介護できれば、余裕が生まれ、入居者と関わる時間が増えます。より質の高いケアを提供するために勉強する時間を増やす事ができます。どれだけ素晴らしい設備や機器を導入しても、入居者に喜んでいただくためには、職員の力が必須です。 職員一人ひとりの力を伸ばし、誰もが利用したくなる、働いている職員が自信を持って人に勧められる施設へと成長し、グループホーム此の花に任せて良かった、働いて良かったと思っていただける施設運営を常に心がけていきます。


法人本部長 竹内一滋


「此の花」に込めた想い


「古今集」仮名序に見える歌「難波津に咲くやこの花冬ごもり 今は春べと咲くやこの花」という歌があります。

競技かるたの始めの歌、序歌として詠まれている歌で、日本の歌人・国文学者の佐佐木信綱博士が選定され、
「日本が花の咲き誇るような盛んな文化国家になるように」という想いが込められているため、とのこと。

私たちもその想いに倣い、高齢になっても、認知症であっても、身体介護が必要になったとしても、豊かな生活を継続し、笑顔溢れる日々を送ってもらいたいと願い、ご支援に努めさせていただいております。


此の花マーク

グループホーム此の花のマークです。
「此の花」は諸説ありますが、上記の歌の中では「梅の花」を指します。
グループホーム此の花の開設が春であったことにもなぞらえています。

また、マークの意味として人と人が手を取り合っており、「スタッフやご利用者、ご家族の皆様が協力し合い団結しながら取り組む様子」に見立てています。
濃いピンク色を使う事で元気の良さも表現しています。

この名前に負けないように、グループホームのスタッフだけでなく医療法人全体で豊かな生活を送っていただけるように取り組んでまいります。